ブラストの音楽は、確かに世間の風評の通りレコメン系なのかも知れない。

 CUNEIFORMレーベルから出てるし、ヘンリー・カウの匂いがぷんぷんするだろ?でも彼らの基調は、ロックよりもむしろジャズのイディオムで語った方がいい。そして、対位法までを含めた作曲方法では現代音楽の範疇までを、守備範囲にしているのだろう。緻密なアレンジのバンド・コラボレーションは、いいもんだねぇ♪ CDを聞いてる限りは、そう思っていたんだ。

 しか〜し、こないだのコンサートでは、ノイズの轟音に浸っているなか、う〜〜ん、そうかぁ、やっぱりヨーロッパの現在進行形のロックじゃない?、と感じた。ライブに立ち会った人は皆、そう思ってるのではないかな。

 メンバーチェンジを繰り返して辿り着いた来日時の4人のメンバー。彼らの国籍が、バラバラなのは知っていたかい?複雑怪奇にまでアレンジされた譜面を見ながら演奏する彼らは、しっかりとインターナショナル・グループなんだよ。それぞれの民族性、国民性、音楽性が複雑に絡み合って、サイキックで万華鏡のようにファンタジックな音楽なのかも知れない。けれどもそのファンタジーは決して夢心地になどしてくれない、きつ〜い音楽世界なんだぜ。

 別ページで紹介してるオランダのPalinck Xのメンバーがこのページを見て、「あいつの家は俺んちのはす向かいだ。世界は本当にせまいな」って言ってたね。(高原光輝)